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  • 2026/07/14
    ALL-ON-4
    「骨が少ない」「入れ歯が合わない」その悩み、4本のインプラントで解決できるかもしれません。ALL-ON-4を歯科医が本音で解説

    「もう歯が何本もなくなってしまったけど、インプラントにするには本数が多すぎて費用が心配」 「入れ歯が合わなくて食事がつらい。でも今さらインプラントなんてできないと思っていた」 「骨が少ないと言われて、インプラントはあきらめていた」

    当院に寄せられるご相談の中でも、こうした声は特に多いです。こうした悩みにまとめて応えられる可能性があるのが、「ALL-ON-4(オールオンフォー)」という治療法です。名前は聞いたことがあっても、通常のインプラントと何が違うのか、本当に自分に向いているのかがよく分からない、という方のために、今回は歯科医師の立場からできるだけ分かりやすく、本音でお伝えします。

    ALL-ON-4って何?通常のインプラントと何が違うの?

    ALL-ON-4は、一方の顎にわずか4本のインプラントを埋め込み、その4本に固定式の人工歯(ブリッジ状の義歯)を取り付ける治療法です。歯が多数失われている方や、総入れ歯を使っている方が対象となります。

    通常のインプラントとの一番の違いは「本数」です。片方の顎には本来14本の歯が並んでいます。それをすべてインプラントで補おうとすると、単純計算で14本分の費用と身体への負担がかかってしまいます。ALL-ON-4ではその約3分の1にあたる4本のインプラントで、上顎または下顎全体の歯を支えることができます。

    なぜ4本で全部の歯を支えられるの?

    ポイントは「インプラントを斜めに埋め込む」設計にあります。

    通常のインプラントは顎の骨にまっすぐ埋め込むため、骨の量と厚みが十分に必要です。ところがALL-ON-4では、後方の2本を斜めの角度で埋め込むことで、骨が少ない部分を避けながら固定力を確保できます。1本あたりにかかる力の負担が分散されるため、4本でもしっかり全体を支えることができる仕組みです。

    これが「骨が少ないと言われてインプラントをあきらめていた方でも対応できるケースが多い」理由です(骨の状態によっては6本埋める場合もあります)。

    入れ歯とALL-ON-4、何が一番違うの?

    患者様から最も喜んでいただける違いは「固定式かどうか」という点です。

    入れ歯は取り外しができる反面、食事のときにずれたり、硬いものが噛みにくかったり、異物感が気になったりと、慣れるまでのストレスを感じる方が少なくありません。ALL-ON-4は顎の骨にしっかり固定された義歯なので、自分の歯に近い感覚で食事や会話が楽しめます。

    もうひとつ大きな違いが、手術後の生活への影響です。通常のインプラントは手術後すぐに食事ができませんが、ALL-ON-4は手術当日に仮歯を装着できるため、その日から食事が可能です。これは「固定式の仮歯をすぐに使える」というALL-ON-4ならではの大きなメリットです。

    ALL-ON-4の治療の流れを知っておこう

    治療は大きく次の流れで進みます。

    1. 精密検査(CT・レントゲン・模型診査など)で顎の骨の状態を確認
    2. コンピューターでシミュレーションし、埋め込む位置・角度を計画
    3. 手術当日にインプラントを埋め込み、仮歯を装着
    4. 骨とインプラントがしっかり結合するまでの治癒期間
    5. 本番の人工歯(最終補綴物)を装着

    ステップ3の「手術当日に仮歯が入る」点が、多くの方に驚かれるポイントです。

    知っておきたい、デメリットと注意点

    バズる記事では良いことだけ書くのがありがちですが、正直にデメリットもお伝えします。

    費用が安くない。4本という本数は通常のフルインプラントより少ないとはいえ、上下合わせた治療になるため、決して安価ではありません。費用については、骨の状態や使用するパーツによっても変わるため、必ずCTを含む精密検査と見積もりでご確認ください。

    骨の状態によっては対応できないケースもある。骨が著しく少ない場合は、ALL-ON-4でも対応が難しいことがあります。まずは検査で状態を確認することが先決です。

    術後のメンテナンスが必須。固定式で安定感が高い分、自分でのお手入れには工夫が必要です。フロスや専用器具を使ったケアと、定期的な歯科でのメンテナンスを続けることが、長持ちさせるための条件になります。

    腫れや痛みは出ることがある。手術である以上、術後に腫れや痛みが出ることはあります。ただし4本で済む分、通常のフルインプラントよりも手術時間と身体への負担は少なく済むことが多いです。

    こんな方にALL-ON-4を検討してほしい

    • 総入れ歯・部分入れ歯を使っているが、合わなくて食事がつらい
    • 歯が多数なくなってしまっていて、通常のインプラントでは本数・費用的に難しいと感じている
    • 骨が少ないと言われて、インプラント治療をあきらめていた
    • 手術の身体的な負担を、できるだけ抑えたい
    • 手術後なるべく早く、普通に食事がしたい

    当院では、ALL-ON-4のご相談はCTを含む精密検査の結果を踏まえてご案内しています。「自分に向いているかどうか分からない」という段階でも、まずご相談ください。

    まとめ

    ALL-ON-4は、たった4本のインプラントで顎全体の歯を固定式で支えられる、革新的な治療法です。骨が少ない方でも対応できるケースが多く、手術当日から仮歯を装着して食事できる点が、通常のインプラントや入れ歯と大きく異なるポイントです。一方で、費用・メンテナンスの必要性・骨の状態による適用条件など、正直にお伝えしたい注意点もあります。

    「もう自分には無理かもしれない」と思う前に、まずCT検査を含む相談から始めてみてください。日本口腔インプラント学会認定専門医が在籍する当院で、あなたの状態に合った選択肢を一緒に考えます。

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